榊(さかき)先生インタビュー

幼少期より先祖代々受け継がれたお力を発揮されていたという榊先生。印象的な思い出やエピソードはありますか？

言葉を覚えたての小さなころから植物や動物と喋っていました。特に育て方を知っているわけじゃないけど「あれが欲しいのね」とか伝わってくるので、植物にどんな栄養をあげれば良いのかがわかったり、縁日で買ったひよこが10匹全部元気に育っちゃったり。そういうことは頻繁にありました。

そうしたご自身のお力についてはどう思っていましたか？

自分以外の家族や親族もみんな同じだったので、あまり疑問に思うことはなかったんです。ただ、視たいものも視たくないものも全部視えていたので、年中肩を叩かれるとか話しかけられるとか、小さなころから普通にしているのはけっこう大変でしたね。

榊先生のキャリアはかなり長いですよね。実際に「占い」に触れたのはいつごろなんでしょうか。

「これどう思う？」とか「こっちとこっちならどっちがいい？」と聞かれて答えるなんてことは幼稚園のころからやっていました。
ただ、そういうのは感覚だけでは駄目だからと、四柱推命なんかは家族に厳しく教えられて覚えました。実際にお金を頂いて占いだしたのは高校生から。 親と「頂いたお金は使わせない」という取り決めをして対面鑑定をはじめました。

電話占いをはじめた経緯を教えて下さい。

電話占いも意外と長くて学生時代から。もともとターミナルビルみたいなところで週2日ほど対面鑑定をしていたんですが、お客さんがいないときは電話鑑定をしても良かったんです。
それまで暇な時間は勉強の時間に当てていたんですけど、たまたま数日入院したときに他の患者さんが電話鑑定をしていて。
「顔が見えないから安心」と言っていたのを聞いてから、「不倫の話とか病気の話とか、言いにくいことは対面じゃないほうが話やすいんだな」と気がついてはじめました。

対面との違いは感じましたか？

客層や男女比も違うし、全国の方と繋がれるし、電話ならではのメリットはありますよね。
でもやっぱりどんな人でも自分の人智を超えたところというのは聞いてみようかなと思って来られる方が多いです。長年そういったアドバイスやコンサル的なお仕事してきましたが、転ばぬ先の杖で、大難を小難に、小難を無難に、無難を…というように、よりベストなチョイスをするために同業者や家族以外の意見を聞くというのは一つの手段ですよね。

具体的にはどのようにお客様のお悩みを解決していますか？

恋愛ですと不倫などのご相談も多いんですけど、自分が楽になりたいとか、相手に対して嫉妬心が芽生えてベクトルがおかしな方向に向かっている方もいらっしゃるんです。

そうした場合はまず、再婚しなくていいからその人と一緒にいたいのか、相手や自分が離婚してまで一緒になりたいのか、お客様の立ち位置・スタンスをしっかり決めていただきます。

それからお相手と本人を霊視し、生年月日からも占って変化運を見て、「こうするとこうなるであろう」という可能性や具体的なアドバイス、解決法をお伝えするようにしています。

私の占術は、毎年の運気や土地の風水など現実的なところに使うものが多いですね。古い漢方薬屋の娘なので、美容や健康のご相談もおまかせください♪

考古学をなりわいとしていたこともあり、平安時代以降の占術は全部できますよ。

先生のプロフィールにはお客様に対して「開運法」をお伝えするとありますね。

結果だけ伝えても意味がないんですよね。たとえば「待つ」という結果が出たとき、その間の時間の過ごし方、何をどうすべきなのかということを伝えてあげないと人間なかなか動けないんです。

百貨店で店員さんとお洋服を選ぶときも「こんなお色味、こんなサイズ、着てみるとこんな感じ」っていうのを見せてもらって、そこから金額とかシチュエーションに応じてどれを選ぶか決めていくじゃないですか。

それと同じで、私にできるのはたくさんの選択肢を示してあげて、その人がよりやりやすい道へ導いてあげること。選ぶのはお客様自身なんです。そしてそれができたら次の課題へ、という風に順序立てていく。

私いまだに家庭教師のバイトしているんですけど、歴史を教えるときにただ暗記させるんじゃなくて、世界史と日本史と地理を一緒に教えてあげるとぐんと点数が伸びるんですよ。鑑定でも「伝える」だけでなく、「自分で考えている」というところまで引っ張っていってあげれるように意識しています。

先生が鑑定をする上でのこだわりや心がけていることになるのでしょうか。

お客様とのお電話は、一期一会。もう二度と会えない可能性もあるので、鑑定を受け入れてくださって少しでも幸せになりたいという方には「こうすると楽しいよ」「みんなが喜ぶよ」「自分も満足するよ」ということをお届けできればと思っています。

やはりお金を頂いているので、ただ話して楽しかった！というだけじゃなく、生きていて良かったと笑顔で思える日を1日でも多くして欲しいんです。1日10人鑑定したら1年で3650人。自分一度きりの人生でなかなかそういう風に人と巡り会えることはないですよね。

家族や恋人にも言えないような赤裸々な話をしていただける恵まれた場にいるので、その方ができるだけ軽やかに生きれるようになっていただけたらいいなと思っています。

鑑定に入るお客様に伝えたいことは？

やっぱり電話してきてくれたからには幸せになって欲しいです。美味しいものを食べて、お友達や恋人と楽しい思いをして、子供ができて自分が成長をしたり、新しい出会いがあったり、いろんなところでいろんな体験をして。「ああもう死んでもいいな」って満足して寿命が来たら一番いいじゃないですか。

もちろん、苦しいこともあるかも知れないけど、終わったあとで「あのときのあれってこういうことだったんだ」とわかったり、その体験が身になったりして、人に優しくできるんです。

私と喋って明日も元気になって楽しいことをしてくれたらそれでいいので、とにかく生きている間にいろんな経験をしてもらいたいですね。

占い師をやっていてよかったと感じることやお客様からのお言葉はありますか。

「ありがとう」とか「幸せになった」というお言葉は嬉しいです。けどなにより私にとって、お客様が本当に辛いとき、苦しいときに一緒にいてあげられるっていうのはすごく嬉しいことなんですよ。

真っ暗闇の道で灯台が見えたり、電信柱に明かりがついていてホッとするように。電話さえすれば繋がれる、ここ(Feel)にきたら私と会える、一人じゃないと思ってもらえるというのは、とても素敵で幸せなことです。

闇の部分だったり恥部だったり、人に言いたくないことでも話してくれて、一緒に泣いたり喜んだりできる。なかなかない贅沢なお仕事ですし、天職だと思います。

最後に、Feelをご利用のお客様へのメッセージをお願いします

一人で悩まないでねとお伝えしたいです。長い時間悩んでいる方が本当に多いので、人に喋って楽になることってありますから、私と一緒にどうするか考えていきましょう。生きている間に解決できないお悩みはありません！ 1日でも笑顔で生きていくために、ご利用いただけたら嬉しいです。

質問は以上です。ご協力ありがとうございました！